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脳神経外科学会、2017年度の専門医制「従来通り」

レポート 2016年7月7日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本脳神経外科学会は7月6日、2017年度の専門医制度は、従来通りの学会の研修プログラムを用いて専攻医の募集を行うことを決定、会員に通知したことを公表した。専門医の更新についても、現行の同学会の専門医生涯教育制度に則り、実施する(資料は、同学会のホームページに掲載)。 同学会は、2011年度から、他の領域(学会)に先駆けて、複数の病院群から構成する研修プログラム制を採用している(『他学会に先駆け専門医制度を改革』を参照)。研修プログラム制とは、基幹病院と連携病院が病院群を作る仕組みで、2017年度から開始予定だった新専門医制度の特徴の一つ。この点に限っては、新専門医制度への移行に伴う変更は少ないと見られるものの、「本年度中に、日本専門医機構がどこまで制度整備が可能か明確ではない昨今の現状では、揺らぐ制度に中途半端に移行することは、研修医、専攻医、専攻医教育現場、地域医療の混乱を引き起こすことが大いに懸念される」との判断から、従来通りの制度の実施を決めた。 今後の方針としては、(1)人口当たりの脳神経外科専門医の都道府県格差は約2で、全ての領域の中で、1、2を争うほど均てん化は進んでいる...