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新専門医制度の構築、「機構と学会が協同で」 -吉村博邦・日本専門医機構理事長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2016年7月8日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

日本専門医機構の新執行部が7月4日、発足した(『日本専門医機構の理事長、吉村・北里大名誉教授が就任』を参照)。理事長に就任したのは、地域医療振興協会顧問、北里大学名誉教授の吉村博邦氏。日本専門医機構の前身の時代から、専門医制度の検討に関わってきた経験を持つ。 地域医療に影響する懸念から、2017年度からの全面的な実施は見送られたが、いまだ今後の方向性が見えない新専門医制度をどのように舵取りしていく意向なのか――。吉村氏にお聞きした(2016年7月6日にインタビュー。計2回の連載)。 ――まず日本専門医機構の理事長に選任された率直な思いをお聞かせください。 日本専門医機構の吉村博邦氏 本当に驚きました。日本専門医機構は、専門医の養成と認定を行う組織であり、専門医制度は医療提供体制にもかかわる大変重要な問題です。非常に重責で、私に務まるのかとも思っておりますが、精一杯努力します。 今後の運営に当たっては、日本専門医機構のガバナンスの確立、基本的な姿勢・方針の確認、地域医療の確保・偏在対策という三つが重要だと思っています。 ガバナンスの問題ですが、まず重要なのは、理事会でしっかりと議論を尽く...