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“事故調”、医療機関から初のセンター調査依頼

レポート 2016年7月10日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医療安全調査機構は7月8日、医療事故調査制度の6月1カ月間の実績を公表、医療事故調査・支援センターへの事故調査依頼が2件あり、うち1件は医療機関からの初めての調査依頼だったことを明らかにした(資料は、同機構のホームページ)。もう1件は遺族からの依頼。 センター調査の依頼は、2015年10月以来、累計で4件。医療機関からの依頼は6月の1件、残る3件は遺族からの依頼だ。センター調査は、医療事故調査制度で定義される医療事故として報告された事案が対象。医療機関の管理者と遺族のいずれからも依頼は可能。これら4件が、院内事故調査の終了前か後かについては、公表されていない。 6月の医療事故報告の受付件数は34件で、2015年10月からの9カ月間の累計は285件。ここ数カ月はほぼ30件で推移している(『医療事故、5月のセンター報告は30件』などを参照)。相談件数は131件で、累計は1381件。5月の109件よりは増加しているが、直近半年間の平均は130件強でほぼ同レベルの水準に落ち着いている。院内事故調査を終え、その結果が医療事故調査・支援センターに報告されたのは14件で、累計92件。 9カ月間の...