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腹腔鏡下肝・膵頭十二指腸切除、学会による監査へ

レポート 2016年7月13日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

外科系学会社会保険委員会連合(外保連)は7月13日の記者懇談会で、会長補佐で、実務委員長の瀬戸泰之氏は、2016年度診療報酬改定で保険適用された腹腔鏡下肝切除術、腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術について、全症例登録に当たってNCDが活用され、治療方法選択の妥当性や予後などを日本消化器外科学会が中心となり監査していくことになると説明した。 両腹腔鏡下切除術に関するNCDの運用告知は6月から開始、7月11日時点で、登録施設数は肝切除術101施設、膵頭十二指腸切除術50施設で、今後さらに増えることが予想される。NCDは術後3カ月までの経過をフォローできる。現在、日本消化器外科学会を中心に、監査の方法や内容を検討しているが、術前に腹腔鏡下切除術を選択しても、途中で開腹術に切り替えた症例数、さらには術後死亡率などの検証が可能になる見通し。 瀬戸氏は、両腹腔鏡下切除術が保険適用になったのは、外科系の改定の目玉であるとし、「NCDを活用した術前症例の全登録は画期的。昨今、いろいろなところで腹腔鏡下手術が問題になっている。今改めてその質が問われており、学会として高度技能技術をいかに検証するかが課題」と説明。...