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日医、「院内事故調査の支援の質を高める」

レポート 2016年7月13日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会は7月13日の定例記者会見で、医療安全対策委員会がまとめた「医療事故調査制度における医師会の役割」の最終答申を公表した(資料は、日医のホームページ)。日医常任理事の今村定臣氏は、「医療事故調査制度の研修における、実践的な資料として活用されることを念頭に置いている」と説明した上で、「日医は、支援団体として、また医療事故調査・支援センターから委託を受けた立場として、院内事故調査の支援の質を高める努力をしていく。事故調査は医療者に与えられた権利であり、医療界全体の調査能力を高め、国民の信頼を高めることが日医の使命だと考えている」と語った。 答申の基本理念として、「忌憚のない審議で病態を究明し、患者と関係者の疑問に答え、事故防止に努める」を掲げている。医療安全対策委員会は、2015年4月に中間答申、8月に第2次答申をそれぞれまとめた(『“院内事故調”、委員長は外部委員、日医委員会答申』を参照)。この基本理念を含め、基本的な考え方は変わっていないが、第2次答申からの主たる追加、修正点は、(1)院内事故調査を十分に行うため、審議に用いる資料は、あらかじめ院外委員を含め、全委員に送付し、事...