新専門医制、サブスペシャルティへの影響大 - 小室一成・日循代表理事に聞く◆Vol.3
インタビュー
2016年8月9日 (火)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)、高橋直純(m3.com編集部)
――次に新専門医制度についてのお考えもお聞かせください。内科領域への影響は大きく、今までは認定内科医1年、その後にサブスペシャルティの研修に入る仕組みでしたが、今検討されている新専門医制度に移行すれば、内科専門医の研修は3年でサブスペシャルティの研修開始が遅くなります。基本診療領域とサブスペシャルティの専門医はどうあるべきだとお考えでしょうか。 新専門医制度の開始は1年延期となりましたが、前のプログラムには、研修期間や経験すべき疾患の種類と数の多さなど、幾つか検討した方が良い点があったと思います。 確かに内科全般の研修は重要ですが、3年間終わらないとサブスペシャルティに行けないのはどうでしょうか。最近、卒前の医学教育も臨床実習参加型になっています。初期臨床研修2年の後に、さらに3年間内科全般の研修をするのはやはり長いのではないかと思います。またその間、研修病院を移らないといけないことも研修の効率や給与の面など、考慮すべき点があります。いろいろな疾患を経験するのは重要ですが、日本専門医機構が専門研修モデルプログラムとして出しているのを見ると、それほど患者数の多くない疾患が含まれています。...
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