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大学の研修医の採用実績、過去最低の40.5%

レポート 2016年7月15日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は7月14日、2016年度の臨床研修医の採用実績を公表、医学部定員増の効果もあり、2年連続で過去最多を更新、8622人に上ったものの、「大学離れ」は止まらず、大学病院の採用割合は全体の40.5%(2015年度41.7%)と過去最低を更新したことが明らかになった(資料は、厚労省のホームページ)。臨床研修制度の開始前の2003年度は72.5%と大半が大学病院で研修しており、開始直後の2004年度の55.8%との比較でも、15.3ポイントも減少した。 地域別に見ると、大都市部のある6都府県(東京、神奈川、愛知、京都、大阪、福岡)を除く道県の採用割合は、57.4%(2015年度56.4%)で過去最高。臨床研修制度のマッチングでは、大都市部の募集定員を抑える仕組みが導入されており、一定の効果が出ている(『臨床研修、京都の募集定員だけ「補正」』を参照)。 2016年度の採用実績は8622人で、2015年度の8244人よりも378人増加した。2010年度の医学部入学定員は、2009年度比で360人増であり、2016年度の採用実績には2009年度以前の入学者が含まれる。8266人の内訳は、臨...