25人の医学部長・学長、新入生へのメッセージ◆Vol.11

Q今年度の入学式などで新入生にどのようなお話をされましたか。その内容をお教えください。 旭川医科大学学長 吉田晃敏氏 ①医療を取り巻く現状について 医師・看護師は毎年増加しているにもかかわらず、特に北海道では医師不足・看護師不足がますます深刻になっている。北海道における厳しい医療事情を肌で知ってもらい、命と向き合う「志ある」医療人になってほしい。 ②医学を学ぶことの厳しさについて 医学科第一学年、第二学年では、成績不良により留年する学生が少なくないという結果が本学も含め全国的にも出ている。大学というのは自らが目標を定め、自らが道を切り拓かなければならない場所である。医学の学びは、新たな問題を見つけ、解決していく能力が要求される。医学・医療の分野は日々進歩しており、絶えず学び続ける習慣を確実に身に付けること。 ③コミュニケーション能力の重要性について 医師・看護職者として、最高の技術を身に付けたとしても、他者とのコミュニケーションの能力に欠ける者は、最善の医療人とは言えない。コミュニケーション能力、すなわち「他者への配慮」があってこそ技術が生きてくる。 弘前大学医学部 長若林孝一氏 弘前...