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「1年延期」の判断を尊重、全国医学部長病院長会議

レポート 2016年7月21日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

全国医学部長病院長会議会長の会長の新井一氏(順天堂大学学長)は、7月21日の定例記者会見で、日本専門医機構が新専門医制度の1年延期を決定したことについて、「機構の判断を尊重したい」と述べ、「今の機構は、より良い専門医制度を作っていく意味では、正しい方向に向かっていると思うので、全面的に支援をしていきたい」との方針を示した。同機構の理事会は7月20日、1年延期し、2018年度を目途に19の基本診療領域一斉に新制度を開始すると決定した(『新専門医制度、全19領域とも「1年延期」へ』を参照)。 新井会長は、「専門医制度は、日本の医療レベル向上に必須のシステム」と述べた上で、今後の専門医の在り方について、以下の6つが求められるとした。 第一として、医師は19の基本診療領域のいずれか一つの取得が望ましいことを挙げた。また新専門医制度で採用された研修プログラム制については、「非常に理にかなったものであり、ぜひ堅持してもらいたい」と述べた。 第二は、日本専門医機構と各学会とのあるべき関係について。専門研修プログラムの構築、専門医の認定や更新などを責任を持って行うのは各学会であり、機構は専門研修プログ...