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成田医学部、「将来に禍根を残さないよう判断を」

レポート 2016年7月22日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

全国医学部長病院長会議は7月21日の定例記者会見で、千葉県成田市の医学部新設について、「日本の医療・福祉の将来に禍根を残すような決定が下されることのないよう慎重な判断」を求める文書を、文部科学省の大学設置・学校法人審議会宛てに提出したことを公表した。文書は7月19日付けで、日本医師会と日本医学会との連名。 同会議会長の新井一氏(順天堂大学学長)は、「従来から我々が主張している内容を改めて提言した」と説明し、理解を求めた。 成田市は政府の国家戦略特区に指定され、国際医療福祉大学が2017年度の開学を目指し、医学部新設を予定している(『国際医療福祉大学、「明治以来の医学教育を変える」』などを参照)。大学設置・学校法人審議会で現在審議が行われており、今夏に結論が出る見通し。3団体は、2015年2月13日にも、「国家戦略特区による医学部新設に反対」する声明を公表、その後も全国医学部長病院長会議は、繰り返し国家戦略特区の医学部新設の条件に合致するよう審議するよう要望してきた(『成田の新設医学部、「一般臨床医の養成はNG」』などを参照)。 全国医学部長病院長会議顧問で、新設医大対応ワーキンググルー...