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かかりつけ医こそ、「高齢者医療のトリアージ」の担い手

レポート 2016年7月22日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本病院団体協議会代表者会議の議長を務める神野正博氏(日本社会医療法人協会副会長)は7月22日、同会議後の会見で、今後の高齢者医療について、「トリアージ機能をどうするかが課題。現状では、2次救急病院がトリアージ機能を持つのが現実的だが、将来的にはかかりつけ医にも担ってもらうことが必要」という日病協の見解を説明した。 22日の代表者会議では、厚生労働省における医療保険制度や医療提供体制の改革を巡る議論について意見交換した。高齢者医療については、回復期や慢性期の医療を想起しがちだが、当然ながら高度急性期、急性期医療も必要になるため、適切な医療機能につなげるために、トリアージ機能の重要性が指摘されたという。 医師の需給をめぐる議論では、医師不足対策として、都道府県に設置されている地域医療支援センターの活用がよく挙がる(『偏在対策「強力」に、「医師の働き方ビジョン」も策定』を参照)。神野氏は、「その実態はどうなのか。現実的に動いているのか」と問いかけ、現状でどんな役割を果たしているかについて検証する必要性を指摘。「民間医療機関に対するセンターの取り組みは少なく、この辺りの懸念もあった」(神野氏...