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「患者死亡」、教訓を生かす取り組み活発化

レポート 2016年7月24日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

7月23日に都内で開催されたセミナー、「医療事故調査制度の手直し強化措置への対策 さらなる医療安全管理の向上を目指して」で、4施設の医療機関の取り組みが紹介され、2015年10月の医療事故調査制度の開始を機に、全死亡事例を把握し、同制度の報告対象以外の事例検討も行うなど、報告事例の調査を通じた再発防止策の検討に留まらず、同制度が広く医療安全向上につながっている現状が明らかになった。 衆議院議員の橋本岳氏。 衆議院議員で、前厚生労働省大臣政務官の橋本岳氏も、セミナーの講師の一人として登壇。「医療事故調査制度がうまく運用され、そこから派生してさまざま医療安全の取り組みが活発化すれば、国民の医療に対する安心感、信頼感が生まれる」と各医療機関の取り組みに期待を込めた。 一方で、死亡事例発生から、第三者機関である医療事故調査・支援センターへの報告、センターでの再発防止策の検討までの全体のフローは、厚生労働省から示されているものの、死亡事例をどんなタイミングで検討し、報告や遺族への説明につなげるかなどの細かな流れについては各医療機関次第であるなど、試行錯誤が続く現実も示された。 高松赤十字病院(高...