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新専門医制の延期、「日医の主張が認められ評価」- 横倉義武・日医会長に聞く

インタビュー 2016年7月26日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

7月25日、2017年度から開始予定だった新専門医制度は、19の基本診療領域の全てにおいて実施を見送られることが正式に決定した(『2017年度の専門医養成の方針、8月上旬までに集約』を参照)。同制度による地域医療への影響は昨年辺りから懸念する声が出ていたが、制度見直しの議論につながった直接的なきっかけは2016年2月に行われた日本医師会の会見だ(『新専門医制度、「延期も視野」と日医会長』を参照)。会長の横倉義武氏に、この決定の受け止め方をお聞きした(2016年7月25日にインタビュー)。 ――2017年度からの実施を1年延期したこの決定について、どう受け止められておられるのでしょうか。 日医会長の横倉義武氏。 日本医師会は、一度立ち止まり、広く関係者の意見を聞いた上で、地域医療を崩壊させることがないように、十分に配慮した専門医研修を始めるべきと主張してまいりました。この主張が認められた形になったことは、一定の評価をしたいと考えております。 しかし、地域医療への配慮など解決すべき課題が山積しています。1年先延ばしになりましたが、議論の上、結論を得るまでには1年もないことから、迅速な議論を...