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高額薬剤、使用医師の要件をガイドラインで規定

レポート 2016年7月27日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は7月27日、抗PD-1抗体製剤のオプジーボ(一般名ニボルマブ)について、薬価に係る特例的な対応を検討するとともに、最適な投与対象となる患者の選択基準と、適切に使用できる医師・医療機関等の要件を盛り込んだ「最適使用推進ガイドライン」を策定し、医療保険上の取り扱いを検討する方針を決定した。具体的な内容は、中医協薬価専門部会で審議し、今年内を目途に一定の結論を得る予定。さらに2018年度の薬価制度改正をにらみ、効能・効果等の追加で大幅に市場規模が拡大したり、市場規模が極めて大きな薬剤への対応(以下、高額薬剤)の検討も進める(資料は、厚生労働省のホームページ))。 診療側と支払側ともに、これらの方針を了承。ただし、診療側から幾つかの指摘が挙がった。日本医師会副会長の中川俊男氏は、「これまでの中医協における議論を反映した、いい案」と評価しつつ、薬事承認から保険収載までの流れを一体的に行う必要性から、「最適使用推進ガイドライン」は、薬事承認を担当する医薬・生活衛生局だけでなく、保険局と連携して策定すべきと主張。同時に...