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2025年の「病床の必要量」、基準病床数超す場合は?

レポート 2016年7月29日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の「医療計画の見直し等に関する検討会」の下に設置された「地域医療構想に関するワーキンググループ」の第1回会議が7月29日に開催された。本検討会では、2018年度からの第7次医療計画の作成指針等について検討を進めており、本WGでは、医療計画上の基準病床数と、地域医療構想の「病床の必要量」との関係性などを議論し、基準病床数の算定方法の見直し方針を検討する。計3回の会議を経て、今年9月中の取りまとめを目指す(資料は、厚労省のホームページ)。 基準病床数と「病床の必要量」の関係で問題になる代表例が大阪府だ。第6次医療計画上は、既存病床数が基準病床数を約2万床上回る「病床過剰地域」だが、地域医療構想の2025年の「病床の必要量」では約1万床不足と推計されている。日本医療法人協会会長代行の伊藤伸一氏は、この問題を指摘した上で、その対応を検討する必要性を指摘。奈良県立医科大学医学教授の今村知明氏も、「基準病床数は規制が強く、(病床を)増やすことができない」と述べ、「病床の必要量」を満たす方策を検討すべきとした。 また医療計画の基準病床数は、「病床の地域的偏在を是正し、全国的に一定水準以上の...