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「日本専門医機構のガバナンスを一新」、中川日医副会長

レポート 2016年7月29日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会副会長の中川俊男氏は、7月28日に開催された埼玉県医師会勤務医部会の討論会で、「新たな専門医の仕組みについて」をテーマに講演した。この7月からの日本専門医機構の第二期執行部の役員(理事)を選考した立場から、「新しい役員を選ぶ際の基準は、機構のガバナンス、そして組織を一新する」が狙いであり、それが実現できたと説明、地域医療への影響、サブスペシャルティや専攻医の身分保障など、さまざまな問題をいまだ抱える新専門医制度について、確実かつ早急に議論するよう新執行部に対し、期待を込めた。 専門医の取得をめぐっては、医師にとってのメリットを問う声もあるが、中川氏は「専門医の仕組みと、診療報酬は決してリンクさせてはいけない」と強調。これは新専門医制度が議論される以前から、日医が長年主張してきた方針だという。 中川氏は、社会保障審議会医療部会などで、2017年度開始予定だった新専門医制度について地域医療への懸念を発言してきたほか、この6月末に決定した日本専門医機構の新執行部を選ぶ「役員候補者選考委員会」の委員長を務めた(『新専門医制度、機構や学会の対応「見守る」』、『日本専門医機構、24人の新...