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群大、執刀医と教授を解雇処分(8月4日追記)

レポート 2016年8月2日 (火)  高橋直純(m3.com編集部)

群馬大学医学部附属病院で同じ執刀医の腹腔鏡手術や開腹手術を受けた患者が相次いで術後に亡くなっていた問題で、群馬大学は8月2日に改革状況について会見を開き、7月29日付けで、旧第二外科の元助教の執刀医(2015年3月末に退職)を懲戒解雇相当、旧第二外科教授の竹吉泉氏を諭旨解雇の懲戒処分にしたことを公表した。前病院長らを2人を減給相当、前副病院長、旧第一外科の教授など病院の管理職ら5人を厳重注意などの処分とした。 群大学長の平塚浩士氏は解雇処分の理由について、執刀医は(1)医師法に触れる可能性があるほど診療録の記載が不十分だった、(2)術後の患者への説明が不十分だった、(3)腹腔鏡手術の導入、導入後の対応が不十分だった、(4)腹腔鏡下肝切除術の学術論文に不適切な記載があった、(5)大学の名誉、信用を失墜させた、(6)死亡事例が続いた際に、医師として適切な対応をとれなかった――と説明。 教授については、(1)執刀医への指導が不十分だった、(2)カンファレンスを適切に開催していなかった、(3)腹腔鏡下肝切除術に関する論文の不適切な記載があった、(4)大学の名誉、信用を失墜させた、(5)死亡事例...