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群大、内科と外科「大講座制へ」

レポート 2016年8月3日 (水)  高橋直純(m3.com編集部)

群馬大学医学部附属病院で同じ執刀医の腹腔鏡手術や開腹手術を受けた患者が相次いで術後に亡くなっていた問題で、群馬大学は8月2日に改革状況について都内で会見を開き、学長の平塚浩士氏と病院長の田村遵一氏は、医学系研究科の教育研究組織(医学部講座)の再編では、内科と外科では大講座制に再編すると説明した。また、遺族が要望している旧第二外科の執刀医と元診療科長の説明の機会について、大学として引き続き要請していくと約束した。一方で、収益重視のために手術数を増やしていったという指摘に対しては反論した。平塚学長は「県内医療の『最後の砦』としての信頼を回復し、地域の皆さまの医療と健康に貢献できるよう、一丸となって改革に取り組んでいく」と誓った。 「恐れの意識が足りていなかった」 事故調や改革委の提言を受けて、一連の問題が起きた要因について平塚学長は「大学の責任は重いと思ったのが正直なところ。全体のガバナンスがなかった。そのために病院長の権限を強くする。医療人の意識改革が必要だが、簡単なことではなく、なかなか直らない思う。時間をかけて行く必要がある」、田村氏は「命を軽く見ているつもりはないが、慎重さや恐れの...