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「1年延期、正直ほっとしている」- 邊見公雄・全自病会長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2016年8月12日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――新専門医制度を問題視する声が高まってきたことから、今年2月の社保審医療部会で、「専門医養成の在り方に関する専門委員会」の設置が決まり、3月、4月、5月と計3回開催されました(『新専門医、予定通り開始せず、2017年度は“試行”』を参照)。5月には、専門委員会座長の永井良三・自治医科大学学長が私案を提示しています。 “永井私案”は、専攻医数の募集枠を設定する案。永井先生は、来年4月からスタートしなければならないと思っていたのではないでしょうか。 邊見公雄氏は、新専門医制度は、医学教育、医療提供体制など関係する諸制度も含め、検討すべきと考える。 ――ただし、結局は「1年延期」となりました。その背景には、政治的な動きが大きいのではないでしょうか。関西広域連合は、連合長の井戸敏三・兵庫県知事が中心となり、5月16日、新専門医制度に関する意見書をまとめています。邊見先生(赤穂市民病院名誉院長)が井戸知事に働きかけたのでは。 井戸知事に私が言ったというより、「あうん」の呼吸。兵庫県は、県立柏原病院の小児科医不足の問題(『ケーキ屋での茶話会が「守る会」の発端』などを参照)のほか、公立八鹿病院など...