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「一人の外科医の暴走か?」「大学、学会の責任は?」

レポート 2016年8月11日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

Q 医療事故と関係者の処分の在り方について、ご意見があれば、お寄せください。 ◆m3.com意識調査「群大事件、執刀医は「懲戒解雇相当」、教授は「諭旨解雇」は妥当?」の結果はこちら ⇒ 群大の担当教授、「緩い処分」も2割強 【外科医の立場から】 ・医療事故の関係者の処分のあり方は、今後同じような医療事故を起こさないようにする方法が良いと思います。ではなぜ医療事故を起こすのでしょうか?それは執刀医が「自分はこんなに難しい手術だってできるのだ」と他人に自慢したい気持ちが一因となっています。手術をやる者ならこの気持ちがどうしても抑えきれないものです(自分の体験より)。医療事故が起きれば自分は解雇になり、医師免許を失い、女房子供に愛想をつかされ、指導教官も解雇になり、医師免許を失い、路頭に迷う。指導教官からは一生恨まれ続け、嫌がらせをされる。そこまで厳しい処分が待っていれば、無謀な手術にチャレンジする医師はいなくなると思います。医者はバカではありません。自慢するために一生を台無しにするリスクを負う人はいないでしょう。この医療事故を知った時、私は他人に自慢できるような手術ができなくてかえって良か...