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「医局人事で泣くのは医局長」、医科歯科大センター長が説明

レポート 2016年8月25日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

東京医科医歯科大学の高橋誠・医学部附属病院総合教育研修センター長は8月23日に開催した記者懇談会で、「『医局』とは」と題して、同大整形外科を中心とした医局の現状を説明した。 高橋氏は医局人事について、かつては「上から順に人事を決め、『余った』病院に若手が、たとえ泣いたとしても、派遣される」というものだったが、現在は「専門医を取得し、独り立ちができると思うといなくなってしまう。泣くのは医局長」と説明。高橋氏が所属している医科歯科大整形外科教室では、教室員による互選で運営員を決め、「効果的な教育・研究のための人事」を協議することになっており、「教授の意向も反映されるが一方的なものではない」という。また、関連病院に医師を派遣する際、育児介護など時短、当直免除など条件のもとで常勤医として勤務する「B枠」という別枠人事を用意している。 「『大学医局』による専門医の育成と活用」のメリットでは、専門研修プログラム制では病院群による多彩な研修環境を提供することや指導医の質を担保できること。医師派遣を通じて専門医の地域調整機能を果たせると説明した。また、医局が出産、介護、留学などのライフイベントもバック...