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千葉安全監査委が初会合、医療事故を幅広く公表

レポート 2016年8月24日 (水)  高橋直純(m3.com編集部)

千葉県がんセンターで医療事故が相次いだことを受け、千葉県病院局は8月23日、新たに設置した「医療安全監査委員会」の第1回会合を開き、県立病院での事故公表基準や定期監査の在り方などについて検討した。委員長には名古屋大学医学部附属病院副院長で、医療の質・安全管理部長の長尾能雅氏、委員長代理には弁護士で、千葉県コンプライアンス委員会議会長の真田範行氏がそれぞれ選出された。 医療安全監査委は、計7人の外部の有識者で構成され、千葉県立のがんセンター、救急医療センター、精神科医療センター、こども病院、循環器病センター、佐原病院の6つの県立病院の医療安全体制について監査をする。議事は非公開で、委員会終了後に、事務局を務める病院局職員が内容を説明した。 医療事故の公表基準については、医療事故を7段階とし、0から3aまでをインシデント、3bから5までをアクシデントと分類し、アクシデント以上で、各施設の医療安全委員会が「明らかに誤った医療行為、または管理に起因する事案」については個別に公表するとした。他県に比べて、積極的な報告基準であると説明した。 ※千葉県病院局作成の資料から引用 患者への実害はない薬の...