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「同種同効なら低薬価品」、厚労省が留意事項通知

レポート 2016年8月24日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は8月24日、新薬の薬価を承認した(資料は、厚生労働省のホームページ)。成分数9(内用薬4、注射薬4、外用薬1)、15品目(内用薬5、注射薬9、外用薬1)。薬価基準収載は2016年8月31日の予定。 薬価自体は承認されたものの、トルツ皮下注(一般名イキセキズマブ)とルミセフ皮下注(一般名ブロダルマブ)については、厚労省の留意事項通知が出される予定。(1)「尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症」において、既存治療で効果不十分な場合に使用、(2)(1)の場合、薬価が安いルミセフ皮下注をまず使用し、トルツ皮下注を用いる場合には、レセプト等にその臨床的理由を記載――という内容になる見通しだ。 トルツ皮下注とルミセフ皮下注の効能・効果は同じで、類似薬効比較方式を用いて、いずれもコセンティクス皮下注(一般名セクキヌマブ)を最類似薬として薬価が算定されたにもかかわらず、トルツ皮下注の方が、外国平均価格調整のために、ルミセフ皮下注の約1.7倍も高くなったためだ。ルミセフ皮下注は、日本で最初に承認されたため、同...