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高額薬剤、「期中改定は反対」多数も、意見集約に至らず

レポート 2016年9月2日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本病院団体協議会議長の神野正博氏(日本社会医療法人協議会副会長)は9月2日の定例記者会見で、中央社会医療協議会で議論されている高額薬剤について、「期中改定」には反対意見が多かったものの、一部に実施すべきとの意見もあり、継続審議になったと説明した。高額薬剤については、適正使用に向けて、「最適使用推進ガイドライン」を策定するが、神野氏は「いったい誰がこの議論に加わっているのかが分からない」など、その策定プロセスに懸念を呈し、同協議会としては議論の透明化を求めていく方針。 中医協では、市場規模が年間1000億円を超す抗PD-1抗体製剤のオプジーボ(一般名ニボルマブ)など、高額薬剤の薬価収載についての議論が本格化している(『高額薬剤、ターゲットは「予想の10倍超、1000億円超」』を参照)。 神野氏は、「以前ならば、薬事承認されたものは薬価収載されていた。今後、高額薬剤が出てくる中で、『薬事承認>最適使用推進ガイドライン>薬価収載』という構造が示されたのは、エポックメイキング」と高額薬剤に対する現時点での方向性を評価。 その上で、「最適使用推進ガイドライン」について、策定プロセスの透明化を求...