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東北医科薬科大、新設医学部への懸念「対応済み」

レポート 2016年9月8日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

文部科学省の「東北地方における医学部設置に係る構想審査会」(座長:遠藤久夫・学習院大学経済学部教授)は9月8日の第8回会議で、今年4月に医学部を新設した東北医科薬科大学について、教員採用に伴う地域医療への影響、医学生の入学状況や修学資金制度の活用状況などを確認、遠藤座長は、「対応が必要な事項については、着実に取り組まれていると考えており、適切な教育、運営を実施している」とまとめ、同大学の取り組みを評価した。 政府は、東北地方の医師不足等への対応から、2013年12月、「東北地方における医学部設置認可に関する基本方針」を閣議決定、「東北に1カ所」という前提で医学部新設を認めたものの、東北地方から教員を採用することにより、地域の医師不足を招いたりすることなどがないよう配慮を求めていた。 本構想審査会は、新設候補の中から東北医科薬科大学を選び、2015年8月の第7回会議で6項目の「今後の対応が必要な事項」を提示(『東北薬科大学の医学部新設、“お墨付き”』を参照)、第8回会議はその対応状況を確認する目的で開催された。これら6項目に着実に対応していると認められたほか、大学設置・学校法人審議会の下...