センター調査は計10件、いまだ院内調査の検証中
レポート
2016年9月9日 (金)
橋本佳子(m3.com編集長)
日本医療安全調査機構は9月9日、医療事故調査制度の8月1カ月間の実績を公表、第三者機関である医療事故調査・支援センターに調査依頼が1件あり、2015年10月の制度開始以来、累計10件に上ったことが分かった(資料は、同機構のホームページ)。10件の依頼元は、遺族7件、医療機関3件。調査の進捗状況も公表され、「院内調査結果報告書」の検証中が8件、「院内調査結果報告書」の検証準備作業中が1件、医療機関における院内調査の終了待ちが1件だ。 医療事故の報告件数は39件。それ以前の3カ月間は30件強で推移しており、やや多めだが、制度開始から11カ月の累計は356件。開始前に想定されていた1200~2000件と比べると、2~3割にとどまる。 報告された医療事故のうち、院内調査を終え、医療事故調査・支援センターに調査結果が報告されたのは27件で、過去11カ月では最多。調査には数カ月かかることも多く、制度開始から時間が経つにつれ、調査を終えた事例が増えてきた結果と言える。11カ月の累計は139件。これに対し、センター調査依頼は10件であり、医療事故調査制度では、医療事故調査・支援センターへの報告事例であ...
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