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国循の移転、財務省とも交渉し実現◆Vol.22

スペシャル企画 2016年9月22日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

――2000年7月から国立循環器病センター病院の院長、2001年4月からは総長に就任、2008年3月まで、7年間務めた。院長および総長時代、マネジメントの立場としては何に取り組んでいたのか。 国立循環器病センターの最後の頃、直面したのがセンターの移転問題だ(撮影:近藤宏樹)。 病院長を務めたのは9カ月間で、すぐに総長に就任した。それは心臓移植が何とかうまくやってこれたことがあったかもしれない。総長の在任期間が7年というのは、曲直部先生(曲直部寿夫氏、1983年8月 から1990年3月に総長)よりも長い。当時はまだ独立行政法人化される前だったので、定年は延長しても67歳までだった。 私が総長を務めていた時代は、国立循環器病センターは独立行政法人化する前で、厚労省の直轄。市立病院などとは異なり、ナショナルセンターの事務は、国立病院の中で異動するので、それなりに医療に精通していた人が来ていた。そのトップの運営部長は、厚労省からの出向者で医師。何か新しいことをやる時などは、運営部長、もしくは厚労省と直接話し合えば事が進むので、マネジメントの面ではそれほど苦労はなかった。 その一方、大変だったの...