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赤字から一転、数億円以上の黒字計上◆Vol.25

スペシャル企画 2016年9月25日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

――地方独立行政法人堺市立病院機構の理事長は、2016年3月まで務めた。 いい病院を作るには、やはりいい医師が必要。新病院に向けて体制を整えていくうちに、次第に協力体制が整ってきた。先進医療の資格を取れる実績があったり、各種加算を算定できる状況でも、算定していなかったなどの問題があったため、独立行政法人化のために他の病院から病院業務や診療報酬に詳しい人を呼んだりもした。 2012年4月の独立行政法人化して以降、医師も増え、収支は改善した。第1期は、6億7000万円近くの黒字を計上することができたので、新病院の新築移転に当たっては誰からも文句は言われなかった。それ以前は赤字で、堺市から毎年追加の補助金を受けていた。以前には全国の自治体病院の中で、第2位の赤字病院として、ある週刊誌に書かれたこともあった。 さまざまな交渉のために、大阪府や阪大病院や堺市の医師会によく行ったけれど、ありがたいことに「北村先生が来たらしょうない」と、認めてくれるところがあった。国立循環器病センターの総長の経験だけでなく、「外科医としての実績を皆、評価してくれていたのだろうね」と感謝している。 病院の建物の入口に...