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「医局復活で、医師偏在解消を」との意見も、自民党研究会

レポート 2016年9月16日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

自民党の国会議員で組織する「医師偏在是正に関する研究会」が発足、9月16日に設立総会を開いた。代表は河村建夫議員、事務局長は赤枝恒雄議員がそれぞれ就任。今後、2週間に1回のペースで開催し、関係省庁や関係団体へのヒアリングなどを行う。厚生労働省の「医療従事者の需給に関する検討会」でも医師偏在対策を議論しており、その動向を踏まえつつ、今年内の取りまとめを目指す。本研究会は、何らかの法制化の議論に至れば、議員連盟への発展も視野に入れる。 赤枝議員は、2008年度以降、医学部定員増が図られてきたものの、「いまだ地方においては医師偏在の問題は残っており、喫緊の政治課題になっている」と研究会の設立趣旨を説明。研究会後、赤枝議員は「医師の偏在解消のためには、一定の規制を含めた対策を行っていくことは仕方がないと思っている。しかし、規制のかけ方を間違うと問題であり、関係団体からもよく意見を聞き、提案を取りまとめたい」と語った。 河村議員は、医師偏在の要因として、2004年度から必修化された臨床研修制度などを挙げ、地方では政治家が医師確保の陳情を受ける現状を紹介、「医師の偏在をめぐる課題は多々。この問題に...