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本物の専門医こそ「役割をシェア」 - 村上智彦・ささえる医療研究所理事長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2016年10月7日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――8月23日に北大病院を退院した後、今はどんな生活を送られているのでしょうか。 骨髄移植後100日間くらいは入院しているのが一般的ですが、僕は年齢の割には早く、69日目で、無菌病棟から一般病棟を経るのではなく、直接退院しました。それは、訪問診療と訪問看護を受ける体制が整っていたから。いずれも、うち(ささえるクリニック岩見沢)のスタッフが担当しており、その教育の目的もあります。例えば、癌の患者さんでも、免疫抑制の状態にある点では同じで、専門医と連携を取りながら診ていくのが在宅医療。ただ、今必要なのは9割以上はケア、キュアの部分は1割もないと思うのです。薬を飲む時間だけですよね、僕がキュアを感じるのは。 病院では午前6時に起き、午後9時には消灯していたけれど、今は午前8時に起き、午後10時に寝るような生活をしています。免疫抑制剤などの薬の時間だけは、決められた時間に、確実に服用しなければいけません。今は安定してきたので、2、3週間に1回、北大病院の外来に通っています。 訪問診療と訪問看護は、自らが運営する「ささえるクリニック岩見沢」のスタッフが担当(提供:村上氏) ――今は、どんな薬を服...