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小松医師、厚労省・千葉県の職員2人を提訴

レポート 2016年9月23日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

元亀田総合病院(千葉県鴨川市)副院長で、『医療崩壊』(朝日新聞社、2006年に上梓)の著者として知られる小松秀樹氏は9月23日、厚生労働省の幹部職員と千葉県の医系技官の2人に対し、不法行為に関する25万4000円の損害賠償請求を求めて東京地裁に提訴した。 小松氏が亀田総合病院に勤務していた時代、補助金支給をめぐる厚労省や千葉県の対応などを問題視していた小松氏の言論を封じるために、同病院を経営する医療法人鉄薫会の経営者に対して、小松氏を懲戒解雇処分するよう求めたことが提訴理由。小松氏は2015年9月25日付で懲戒解雇されている(『小松氏に懲戒解雇処分、「到底納得できず」』を参照)。 懲戒解雇処分についても無効であるとして、「未払給与相当額」など計1957万3335円を求め、医療法人鉄薫会と関連の社会福祉法人太陽会を9月13日付で千葉地裁館山支部に提訴している。 小松氏は、「行政のチェック機能を果たし、行政の健全性を保つためには、言論の自由が保障されていなければならない」と提訴理由を説明。 代理人を務める弁護士の井上清成氏も、小松氏の言論を封じ締めようとした厚労省と千葉県の職員の行為は、「...