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「増収減益」、2016改定の影響を日病が調査

レポート 2016年9月26日 (月)  高橋直純(m3.com編集部)

日本病院会は9月26日、会員病院を対象とした「2016年度診療報酬等に関する定期調査」の中間集計を報告した。 2016年6月と2015年6月の単月を比較した中間結果では、診療収益では56.4%の病院で増収、診療単価は入院では59.8%、外来で69.8%の病院が単価増となった。一方で、経常利益の比較では、赤字病院の割合が56.5%から60.6%に増加した。前年より減益となった病院は全体の56.3%を占めた。稼働100床当たりでは、医業収益は1.7%増、医業費用では2.1%増だった。医業費用では、材料費4.6%増、給与費1.8%増が目立った。 診療報酬・病院経営検討委員会の永易卓氏は中間報告の総括として「増収減益」と説明。「増収は各病院の経営努力。長期入院の患者を後送する、在宅に復帰させていただくことに取り組み、単価アップしたことなどが大きな要因だろう。救急を頑張っていることもある。費用については単月の数字で、いろいろな要因が考えられ一概には言えない」と述べた。 2016年度診療報酬改定について、堺常雄会長は「一応プラス改定だったので増収になったが、高機能を維持するには人材確保、設備投資が...