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「勤務医は依然不足」、日病が医師偏在対策で見解

レポート 2016年9月27日 (火)  高橋直純(m3.com編集部)

日本病院会の堺常雄会長は9月26日の定例記者会見で、議論が進む医師偏在対策についての日病常任理事会での議論を報告した。また、日病の役員等が経営する78病院に対して新専門医制度に関するアンケートを実施することを明らかにした。10月中に報告する見通し。 常任理事会は9月24日に開催された。堺会長は、まず現状認識として、「医師の総量不足か、偏在なのかでは、病院としては不足している」として、日病の試算では現状の1.2倍(4万人程度を追加)の医師が必要と指摘。その上で、現状のペースで医師を養成する必要があるとし、特に「専門医が多すぎるので、総合診療専門医とは言わないが、総合診療医の育成やチーム医療の推進が必要」と訴えた。 地方での医師不足に関連しては、近年増加している地域枠学生について、「地方ではその地域以外の学生が来て、近い将来に元の地域(出身地)に戻っている。大学側では偏差値の議論になるが、地域枠に関しては地元出身だけに限定できないかという意見が出た」と紹介した。 また、中間結果が公表されたばかりの医師臨床研修マッチングについては、「全国医学部長病院長会議はマッチングが『諸悪の根源』と言うが...