1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「医科技術料の割合、減少傾向」日医が医療費分析

「医科技術料の割合、減少傾向」日医が医療費分析

レポート 2016年9月29日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

日本医師会の横倉義武会長は9月28日の定例記者会見で、9月13日公表の2015年度の「医療費の動向」に対する日医の見解を説明。医科技術料の構成比が減少傾向に ある一方、薬剤料は増加している状況を問題視し、医療費の配分を「モノからヒトへ」と訴えた。また、高額薬剤の期中改定については、「毎年改定は反対である」と述べた。 9月28日の中央社会保険医療協議会総会では、2015年度の「医療費の動向」が議論された(『ソバルディとハーボニー、2015年度の医療費増の主要因』を参照)。日医が外来医療費の構成比を分析したところ、2001年度と2015年度を比べると医科技術料が50.1%から44.2%に減少する一方、薬剤料は29.0%から36.2%に拡大していた。 医療機関における費用の構成比では、2004年度は49.1%(厚労省推計)だった人件費が2014年度には47.0%(日医推計)に低下。医薬品費、材料費は計27.3%から計28.4%に増加している。中医協で問題視された2015年度の薬剤料の大幅な伸びは、高額なC型肝炎治療薬の影響が大きいと分析。横倉会長は医療費の配分が「この10数年は『ヒトからモノ...