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1位は「出身大学」、脳神経外科研修プログラム選択理由

レポート 2016年10月11日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

山口大学脳神経外科講師の末廣栄一氏らが実施した日本脳神経外科学会の専攻医へのアンケートによると、同学会の専門研修プログラム選択理由として最も多かったのは、「出身大学だから」であり、大学医局入局率も89.9%と高く、脳神経外科の専門研修は、大学が中心的な役割を果たしている現状が明らかになった。「進化する脳神経外科とぼくらの羅針盤」をテーマに福岡市で開催された第75回日本脳神経外科学会総会で9月30日、専攻医セッション「専門医アンケートと生涯教育」で発表した。 小児神経外科など症例数が少ない分野の研修充実度を聞いた質問では、大学病院のプログラムの方が、一般病院のプログラムよりも充実しているという結果もあり、脳神経外科の専門研修が大学中心となるのは、専門医取得条件として、幅広い疾患領域の経験が求められるという事情があると見られる。 日本脳神経外科学会では、新専門医制度で導入予定の「研修プログラム制」を、2011年から導入済み。日本専門医機構が新制度用に行った1次審査を終えた脳神経外科の専門研修プログラムは94。今回のアンケート結果は、大学病院などの基幹施設と関連する施設が連携施設群を構成する...