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ノーベル医学生理学賞、大隅氏が受賞(10月4日追記)

レポート 2016年10月3日 (月)  高橋直純、軸丸靖子(m3.com編集部)

スウェーデンのカロリンスカ研究所は10月3日、2016年のノーベル医学生理学賞を発表、大隅良典氏(東京工業大栄誉教授)が受賞した。オートファジーの機序解明研究が評価された。日本人の同賞受賞は、2015年の大村智・北里大特別栄誉教授に続き2年連続、合計で4人目。 「『役立つ』が社会をだめにする」、受賞後に会見 喜びとともに基礎研究の重要性強調 ノーベル医学生理学賞を受賞した大隅良典・東京工業大栄誉教授は10月3日、同大大岡山キャンパスで記者会見し、「ノーベル賞には格別の重さを感じている」と喜びを語った。一方で、「『役に立つ』ということが、とても社会をだめにしている。科学を一つの文化として認めてくれるような社会にならないかなと強く願っている」と訴えた。 東京工業大大岡山キャンパスで会見をする大隅栄誉教授=2016年10月3日午後8時 受賞が決まった午後8時過ぎから、大隅氏は記者会見を行った。ノーベル賞の受賞について「少年時代にはまさしく『夢』だったように記憶しているが、実際に研究生活に入ってからは全く意識の外にあった」と述べた上で、「本当はあまり格別なものであってほしくないが、なんと言って...