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医療計画の5疾病対策、「回復期から慢性期」重要

レポート 2016年10月7日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の「医療計画の見直し等に関する検討会」(座長:遠藤久夫・学習院大学経済学部教授)は、10月7日の第5回会議で、「5疾病の現状と課題」について議論した(資料は、厚労省のホームページ)。 同省は、高齢化の進展による疾病構造の変化などを踏まえ、(1)脳卒中と急性心筋梗塞については、「搬送~急性期」に加えて、「回復期~慢性期」に至る診療体制の充実を図る、(2)糖尿病については、発症予防だけでなく、重症化予防の徹底の視点を盛り込む、(3)精神疾患については障害福祉計画等と整合性を図るとともに、地域移行という視点なども重視する、(4)均てん化を目指してきたがん診療提供体制の整備は、現状の体制を維持、ゲノム医療などの特定分野については集約化――などを提案。各疾患の医療提供体制の在り方は、各種検討会やワーキンググループで別途議論されており、それらの結論を順次医療計画の見直しに反映させる方針。 さらに各疾病に共通する論点として、健康増進計画など他の計画における疾病予防対策と調和の取れた計画とするほか、医療提供体制における現状把握や課題抽出の際に必要な指標作成に当たってはNDB(ナショナルデータ...