1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「かかりつけ医以外」定額負担に反対、横倉日医会長

「かかりつけ医以外」定額負担に反対、横倉日医会長

レポート 2016年10月8日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会会長の横倉義武氏は、10月8日に熊本市で開催された第58回全日本病院学会の特別講演で、「かかりつけ医以外」を受診した場合に患者から定額負担を求める仕組みの導入に反対、一方、高額療養費の月額上限の見直しは、「負担能力に応じた利用者負担の見直しは重要な視点」として支持する考えを表明した。 「日本医師会の医療政策」というテーマで講演した、日医会長の横倉義武氏。 2017年度予算編成の議論が年末に向けて進む中、横倉会長は、「財政制度等審議会が今、声高に言っているのが、患者の定額負担」と説明。民主党政権時代の2011年には、かかりつけ医か否かを問わず、医療機関を受診した場合の「受診時定額負担」が検討されたものの、日医などが患者署名を集めるなどして反対、とん挫した。今回の「かかりつけ医以外」の定額負担は、2008年度診療報酬改定で新設された「後期高齢者診療料」が想起され、医療現場に混乱をもたらすとして、横倉会長は、「また同じことをするのか」と疑問を呈した。同診療料は、75歳以上の高齢者を総合的・継続的に診る目的の包括点数だったが、算定は1施設のみで、「算定は早い者勝ち」となり、医療機関間...