健診データの一元管理目指す「共同宣言」、健診10団体

健診関連の10団体で作る日本医学健康管理評価協議会が10月12日、生涯を通じた健診データの一元管理を訴える共同宣言を発表した。 同協議会は2010年に設立。乳幼児健診、学校健診、事業所健診、特定健診、後期高齢者健診などで得られた健診データを統一的に管理する仕組み作りを目指している。これらの健診は、文部科学省や厚生労働省などでも保険局、老健局、労働基準局などがそれぞれ所管しており、統一的な管理の妨げになっている。 協議会顧問の横倉義武・日本医師会会長は「健康寿命の延伸にも一元化は重要」、幹事の堺常雄・日本病院会会長は「健康関連データがあるにもかかわらず、国民主体の管理になっていないのが残念。直接、国民の健康に関わりがある我々が主体的にやっていく」、西澤寛俊・全日本病院協会会長 も「統一的管理はある意味当たり前で、遅かったかもしれない」とあいさつした。 協議会幹事長を務める日医常任理事の羽鳥裕氏によると、各メーカーが作る健診データを管理するシステムから取り出すことができるCSVファイルを、同協議会が開発した標準変換ツールを用いることで健診標準フォーマットに変換できる。HL7やISO1360...