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医師の働き方ビジョン検討会、「患者の価値中心」が第一

レポート 2016年10月26日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」(座長:渋谷健司・東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学教室教授)は10月25日、第2回会議を開催、今後の検討のたたき台として、(1)患者の価値中心、(2)キャリアデザインに中立的、(3)生産性と質の向上、(4)経済活力(イノベーション・国際化)への貢献、(5)地域住民の生活を深く支える――という5つのビジョンを提示した。(1)と(5)はオーバーラップするため、実質的に4つのビジョンとして整理される見通し。 今後、各ビジョンについて議論を深め、2016年内に中間報告、2016年度内に最終報告をそれぞれ取りまとめる方針(資料は、厚労省のホームページ)。 これらのビジョンには現時点では言及していないが、医師の偏在対策や専門医についても、「検討のスコープから外さない」(厚労省医政局医事課長の武井貞治氏)。 ビジョン検討会については、社会保障審議会医療部会と、「医療従事者の需給に関する検討会」の「医師需給分科会」が、医師の偏在対策や医師需給に関して議論していることから、その位置付けが曖昧との指摘が出ている(『「医...