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一番の懸念は「1時間のレクチャー」、大隅氏が文化勲章受章

レポート 2016年10月28日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

政府は10月28日、2016年のノーベル医学・生理学賞を受賞した東京工業大学科学技術創成研究院特任教授の大隅良典氏の文化勲章受章を発表した。受賞内示を受けて10月25日に開催された記者会見で、大隅氏は「(2015年の)文化功労者に続いて、文化勲章の内示をいただいて大変名誉なこと。ノーベル賞受賞によるものと理解しているが、私には重すぎる賞だなと思った」と喜びを語った。 ノーベル賞受賞者は慣例的に文化勲章が授与される。大隅氏は会見で、「これ(受賞)で変わりようもないが、文化の面で一層世界に誇れる国になるよう少しでも微力ながら努力をしていきたい」と述べた。さらに、受賞後では各地でスピーチをしているが「研究仲間がたくさんいて、オートファジーも大きな領域になった。たくさんのかけがえのない研究室のメンバー、共同研究者に恵まれたということを言えていなかったので、付け加えたい」と語った(『「人と違うことをやる」、ノーベル医学・生理学賞の大隅氏』を参照)。 ノーベル賞受賞後の生活は「こんなに大変だと思わなかった。いろんなプレッシャーを感じながら生活している」とし、「研究する時間は全くない。博士研究員が5...