1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 無認定施設でのNIPT実施「直ちに中止を」

無認定施設でのNIPT実施「直ちに中止を」

レポート 2016年11月3日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

日本医師会と日本医学会、日本産科婦人科学会など5団体が11月2日、「『母体血を用いた出生前遺伝学的検査』についての共同声明」を公表し、記者会見を開いた。日産婦が認定した施設以外で母体血を用いた出生前遺伝学的検査(NIPT)が行われているという報道を受けての対応で、声明では「認定を受けず検査を行っている医師、医療機関、検査機関や仲介業者は直ちに中止すべきである」などと訴えている。 日産婦理事長の藤井知行氏は「日産婦のみでは対応に限界があるが、日医、日本医学会に所属する医師会員、学会は指針を順守するよう求める」と訴えた。 記者会見の様子 声明は日医、日本医学会、日産婦、日本産婦人科医会、日本人類遺伝学会の会長、理事長の連名で出され、会見には各団体の代表が出席した。日産婦は2013年3月に「母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査に関する指針」を公表、同日に今回の声明と同じ5団体で「母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査についての共同声明」を公表している。声明では、NIPTは「日本医学会臨床部会運営委員会『遺伝子・健康・社会』検討委員会」の下に設置した「『母体血を用いた出生前遺伝学的検査』施設...