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東京「区中央部」の医師、10年で32%増

レポート 2016年11月9日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

1位は「区中央部」で2627人(32%増)、2位は「福岡」で1174人(24%増)、3位が「名古屋」で1113人(19%増)……。 2次医療圏別に見た、2004年から2014年までの間の「医師数の増加数」の全国トップスリーだ。全国平均は4万834人(15%)の増加。これに対し、東京都の千代田、中央、港、文京、台東の5区から成る、増加数トップの「区中央部」の医師数は、2004年の8204人だったが、2014年には1万831人に達した。土地柄、他の2次医療圏からの患者流入が多いことを割り引いても、医師数の増加は際立つ。 この分析を行ったのは、国際医療福祉大学医療福祉・マネジメント学科教授の高橋泰氏。「2004年の人口当たりの医師数が非常に多いにも関わらず、医師が激増した地域」は、「区中央部」の他にも幾つかあることから、「これらの地域の医師を、医師不足地域にローテーションさせれば、医師偏在の問題は解消するのでは」と冗談ながらも、半ば真面目に指摘する。 高橋氏は、2004年と2014年の「医師・歯科医師・薬剤師」調査の結果を基に、2次医療圏ごとに医師数の増減を、この間に起きた2次医療圏の統廃合...