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「教育こそ、我々大学人の使命」◆福井大学Vol.1

スペシャル企画 2016年11月13日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

医学部の「2023年問題」。2023年以降、米国で臨床に従事するためのECFMG(Educational Commission for Foreign Medical Graduates)への受験申請は、「国際基準で認証された医学部出身者に限る」とされた問題だ。その対応は、都市部の大学が先行していたが、地方の医学部も急ピッチで準備を進めている。その一つが、福井大学だ。 福井大学の特徴として挙げられるのが、「臨床実習マネージメントシステム」(BS-LMS)と「医学科学生支援システム」。これらのシステムの概要紹介と、内木宏延医学部長へのインタビューを通じて、福井大学の医学教育改革の取り組みを計3回のシリーズでお届けする。 ――医学部が抱える現状の問題をどう捉えておられますか。 私は2016年4月に医学部長に就任しました。4年間の任期の中で、最も取り組まなければいけないのは、教育改革、具体的には「2023年問題」への対応です。 医学教育改革は喫緊の課題であり、日本のどの医学部も直面している課題だと思います。我々も国際認証を取得するための準備を進めていますが、その過程を通じて福井大学のミッショ...