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創立120年、地域医療に貢献した歴史◆岩手医大Vol.1

スペシャル企画 2016年11月12日 (土)  高橋直純(m3.com編集部)

変化のただ中にある日本の医学教育の現状をリポートするスペシャル企画「改革進む医学教育」。m3.com編集部ではこの夏に掲載した「医学部長アンケート」の回答大学・医科大学を中心に、さまざまな改革に取り組む現場の動きを取材した。 2016年度の第1弾は、来年、創立120年を迎える岩手医科大学の取り組みを紹介する。全国医学部長病院長会議などで舌鋒鋭く医療政策、医学教育への提言をしている小川彰理事長に、岩手の地で大学が果たしている役割を尋ねた。 岩手医大では東日本大震災の経験を基に、全国に先駆けて「災害医学講座」を設置し、研究、人材育成に取り組んでいる。眞瀬智彦教授に講座の状況をお聞きした(2016年10月14日に取材。計3回の連載) ――2017年に岩手医科大は創立120(※)年を迎えます。どのような歴史を積み重ねてきたのでしょうか。 創設者・三田俊次郎氏の写真と小川彰理事長 日本の近代的医師養成は、明治政府が明治7年(1874年)に発布した「医制」に始まります。明治8年以降、多くの都道府県に県立の学校ができました。岩手県でも岩手県医学校という県立の学校が明治9年から10年間ありましたが、明...