1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 臨床実習、「学生用電子カルテ」も用意◆福井大学Vol.2

臨床実習、「学生用電子カルテ」も用意◆福井大学Vol.2

スペシャル企画 2016年11月21日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

「臨床実習への同意が取れた患者とそうでない患者がいる。その記録を残し、どのように医学生に割り振り、担当してもらうか。各医学生が既に学んだ症例と、未経験の症例と照らし合わせながら、アサインする作業は非常に大変」 「学生が個々の症例の臨床実習を通して何を学んだのか。病院で運用しているカルテのデータは参照しつつも、『学生用カルテ』を用意して実際に記載してもらわないと、真に診療参加型の臨床実習にはなりにくい」 「どの診療科で、どんな症例を担当し、どんな医行為をしたのか、あるいは未経験の症例は何かなどを記録として確実に残していかないと、医学生一人一人の評価やフィードバックができない」 「2023年問題」に対応し、診療参加型の臨床実習を「72時間以上」実施するためには、カリキュラムを見直すだけでなく、運用上、さまざまな手間、困難が生じ、書類業務も膨大になる。この問題を解決するために、福井大学が開発を進めているのが、BS-LMS(Bed Side-Learning Management System)だ。数年前から開発を始め、2017年度から試行的運用を開始する予定だ。2016年度入学の1年生から、...