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地域連携、腫瘍などに力点、新たな医学教育コアカリキュラム

レポート 2016年11月17日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

文部科学省の「モデル・コア・カリキュラム改訂に関する連絡調整委員会」(委員長:永井良三・自治医科大学学長)の第2回会合と「モデル・コア・カリキュラム改訂に関する専門研究委員会」(医学教育会長:齋藤宣彦・公益社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構副理事長)の第4回会合の合同会議が11月16日に開催され、医歯学教育のそれぞれモデル・コア・カリキュラム(コアカリ)の改訂案が示された。医学教育では、診療参加型臨床実習の充実や、地域包括ケアシステム、「腫瘍」についての教育に力点が置かれた。 コアカリは医学部教育の3分の2程度で活用し、残り3分の1については各大学で自主的に編成するという位置づけ。医学調査研究チームリーダーで国際医療福祉大教授(医学部長予定者)の北村聖氏は「学修成果基盤型教育(outcome-based education)」を骨組みとして、卒業時までに身に付けておくべき実践的能力を明確にし、客観的に評価できるようにしたと説明。「医師として独り歩きできるかに重きを置こうとした」と述べた。 診療参加型臨床実習が各大学で取り入れられている現状を反映し、「学習と評価の記録」という実習内...