「医学部の暫定定員増、政府方針に」医学部長会議が要望
レポート
2016年11月18日 (金)
高橋直純(m3.com編集部)
全国医学部長病院長会議は11月17日の定例記者会見で、厚生労働省に対して「医学部定員の暫定増の取り扱いについて」と題する要望書を提出したことを明らかにした。要望書は11月16日付け。厚労省「医療従事者の需給に関する検討会」の「医師需給分科会」で流会が続いている異常事態を受けての緊急対応で、新井一会長(順天堂大学長)は「定員は大学運営にとっても、受験生にとっても重大な問題」として政府全体の方針として示すよう求めた。 医師需給分科会の中間とりまとめで、2017年度までの医学定員暫定増を「当面延長する」としており、2019年度までは現行の9262人という水準を維持する方針を示している(『医学部定員、最低でも「9262人」、2019年度まで』を参照)。要望書では(1)政府方針として示すこと、(2)「当面延長する」の解釈について「2017年度までで終了する医学部定員増について、2008、2009年度の暫定増を行った人数以内に限り、かつ2019年度までの間に限り、維持する」と理解しているが、この点について具体的に言及すること――の2点を要望している。 新井会長は「分科会の流会が続き、議論が進んでい...
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