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「かかりつけ医以外」で定額負担徴収、見送りへ

レポート 2016年11月18日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

社会保障審議会医療保険部会(部会長:遠藤久夫・学習院大学経済学部教授)は11月18日の会議で、「かかりつけ医」以外を受診した場合に、定率負担に加え、定額負担を求める医療制度改革案を改めて議論、今年末に取りまとめる予定の制度改革案には盛り込まない方針で了承した(資料は、厚生労働省のホームページ)。 定額負担徴収案については、10月26日の本部会でも議論したが、支持は得られず「見送り」で落ち着く見通しとなっていた(『「かかりつけ医」以外で「定額負担」、反対多数』を参照)。今回改めて議論したのは、26日の会議で諸外国の関連制度についての資料を求める意見が出ていたほか、財政制度等審議会の建議などでも定額負担徴収を求めていることなどが理由(『「最大の課題は社会保障分野」、財政審建議』を参照)。 厚労省は、外来の機能分化の点から「かかりつけ医」を普及させることは必要としたものの、(1)診療科ごとに複数の「かかりつけ医」を認めるか、(2)受診頻度が低いという理由で「かかりつけ医」を持たない若者をどう考えるか――などの課題があり、「かかりつけ医」の要件を検討には、一定の時間を要すると論点を整理。一方で...