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新専門医「整備指針」、地域医療に配慮し12月に改訂

レポート 2016年11月19日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本専門医機構は11月18日の理事会で、新専門医制度の骨格となる「専門医制度整備指針」(2014年7月策定)を改訂し、研修プロセスを重視する「プログラム制」以外にも、基本領域のダブルボードの取得が容易になるよう、到達目標で評価する「カリキュラム制」も可能にするほか、地域医療への配慮から「研修施設群」の要件を弾力化し、指導医がいない施設でも加わることを認めるなどの見直しを行う方針を決定した。「プログラム制」は、2017年度から開始予定だった新専門医制度の特徴であり、大きな変更と言える。 卒後2年間の臨床研修修了後、従来は19の基本領域の「いずれかの専門医資格を取得」としていた点も緩和、「取得が望ましい」とするほか、サブスペシャルティの専門医については「医師の自主的な判断で選択」という位置付けにする。 さらに専門医制度の運営における日本専門医機構と各領域の学会の役割分担も明確化。専門医の新規認定・更新や専門研修プログラムの1次審査などは各学会が同機構の基準に則って行い、その2次審査を同機構が行うといった体制に変更する(『内科と外科のサブスペシャルティ取得、「短縮」も』を参照)。 「専門医制...